4/06/2021

弦理論家のミチオ・カク:「エイリアンと接触するのはひどい考えだ」

Slashdotより

弦理論家のミチオ・カクの幅広いインタビューの抜粋。彼は、ニュートンがペスト流行の中でインスピレーションを得たこと、多元宇宙がどのように宗教を統合するか、そしてなぜ「万物の理論」が私たちの手の届くところにあるのかについて語っている。

ガーディアン: あなたは、1世紀以内にエイリアン文明と接触すると考えています。それらが何をもたらすかについて心配していますか?
カク: まもなくWebb望遠鏡が軌道に乗って、何千もの惑星を見ることができるようになり、私たちがエイリアン文明と接触する可能性はかなり高いと思います。私の同僚には、宇宙人にコンタクトを取るべきだと考える人もいます。私はそれはとんでもない考えだと思います。何百年も前にメキシコでコルテスと出会ったモンテスマがどうなったか、誰もが知っています。個人的には、エイリアンは友好的だと思いますが、それに賭けることはできません。コンタクトは取ると思いますが、慎重に行う必要があります。

ガーディアン: 科学は万物の理論の完遂にどの程度近づいていると思いますか?
カク: 実際に理論を持っていると思いますが、最終的な形ではありません。まだ検証されていませんし、弦理論と呼ばれる理論については、ノーベル賞受賞者たちが正反対の見方を示しています。私は弦理論の主要分野の1つである弦の場の理論の共同創設者なので、自らも関わっています。私は公平でバランスの取れた意見を述べるようにしています。私たちは新しい時代の瀬戸際にいると思います。標準模型からの逸脱を検出するために、新しい実験が行われています。加え、ダークマターの謎があります。これらの未踏の領域のいずれかが、万物の理論の手がかりになるかも知れません。

ガーディアン: あなたは自分自身を不可知論者と表現しています。あなたの研究は、デザイナーである神の考えに近づいたり遠ざかったたりしたのでしょうか?
カク: スティーブン・ホーキングは、ビッグバンが瞬間的に起こったものであり、神が宇宙を創造する時間はなく、従って神は存在できなかったので、自分は神を信じていないと言いました。私は別の見方をしています。私の両親は仏教徒で、仏教には涅槃、時を超越したもの、始まりも終わりもありません。しかし、両親が私を長老派教会に入れてくれたので、私は毎週日曜学校に通い、創世記や宇宙が7日間でどう作られたかを学びました。多元宇宙論では、この2つの正反対のパラダイムを融合させることができます。弦理論によると、ビッグバンは常に起こっています。私たちが話している間にも、宇宙のどこかで創世記が起こっているのです。そして、宇宙は何に向かって膨張しているのでしょうか? 涅槃(Nirvana)です。11次元の超空間が涅槃です。つまり、仏教とユダヤ・キリスト教の哲学が一つの理論で成り立つのです。