5/04/2017

10年後の未来

ベンチャー投資会社アンドリーセン・ホロウィッツのベネディクト・エバンスのブログより

モバイルが成熟し、成長が減速している今、テック業界の誰もが次の大きなもの(Next Big Thing)が何かを考えるようになっている。'機械学習が新しいモバイルになる'と言うのは簡単だが(そして誰もがそう考えている)、他にも起こりつつあるものもある。

一方、我々には新たな主要テクノロジーを受けて次の一連の重大な変化が待っている。電気で動く自律走行車は都市を変え、仮想と複合現実はコンピュータ体験そのものを変え、機械学習はコンピュータが答えられる疑問の種類を完全に変えるだろう。しかし、これらいずれもまだ始まったばかりで、特に将来性に対して、それらはS字カーブの底にあり、スマートフォンは今頂点に向かっている。他方、私は消費者行動の動向と経済の作用から、新しいテクノロジーは当然のこととして一連の変化を理解できると考えている。これらの変化は潜在的に同じ程度に大きいし、より早く始まる可能性がある。

電気で動く自律走行車は始まったばかりで、電化が今起きているが、成長には時間が掛かり、自律走行は最初の実用車が登場後5-10年ほど掛かる。それらが起こるにつれ、いずれも自動車業界を不安定化し、車の製造や所有する意味、運転することの意味を変える。ガソリンは世界の石油需要の半分を占め、自動車事故で毎年125万人が死ぬが、これらはなくすことができる。しかし、私がここで検討したように、それは始まったばかりである: 自律走行が事故を終わらせ、駐車場を不要にし、渋滞のようなものをすっかり変えてしまうなら、我々は自動車自体と共にそれらが同じ規模で都市を変えると想像して見るべきだ。全てあるいは一部の駐車スペースが新しいニーズで利用可能になるなら、あるいはマーケットを捨てる、あるいは完全に違う場所に移っていくとしたら、都市はどのように変化するだろうか? ’公共交通へのアクセス'が'どこでも'できるようになり、通勤渋滞が無くなるなら、あなたはどこに住むだろう? 駐車する必要がないオンデマンド乗車がコーヒー程度の価格なら、暗く冷たい雨降りの夜に郊外の自宅から都市中心部のレストランやバーに行く人はどのくらいいるだろう? そして、全ての通過車両が全てに注意を払うようになった時、警察はどう変わるだろうか?

次に、仮想現実と複合現実のマス・マーケットへの導入は数年後である。今日マーケットにいくつかVR製品があり、非常に初期のMRもいくつかあり、ほとんどがまだまだであるが、どちらもマルチタッチ・スマートフォンの2005-2006年の段階にあるかのように感じる。これらが実際にマーケットに登場すると、iPhoneと全く同じように世界を変えるかも知れない。我々全員が、あたかもそこに実際に存在するかのように目の前の世界に何かを置くことができるメガネを持つようになれば、特に複合現実は大きく物事を変える可能性がある。今日何が起こっているかを予測することは、2007年ではなく、1999年にモバイルインターネットを予測しようとした自分を思い出す。"株式情報、ニュースヘッドライン、天気"はそれ以来起こった事をあまり把握していない。

目下のところ、機械学習が起こっており、新しい基本的なコンピュータ・サイエンスの将来性としてテック業界全体を通じて、あるいはおそらくその真下を進んでいる。そして、もちろん複合現実と自律走行車の両方で利用可能になる。おそらくリレーショナル・データベースや(より小さいもので)スマートフォンの立ち位置のように、機械学習は全ての一部となる基本的要素であり、多くのものを改善し、新しい驚くべき企業や製品に可能性を与える。私は、我々が1970年代より前にコンピュータがテキストや数字を読むことできるように、画像やビデオや会話を読み取ることができると言うことが何を意味するか完全に理解していたとは思わない。しかし、今や再び機械学習を作っているが、その意味合い全てを理解するにはまだ早過ぎる。S字曲線の始まりにあるのだ。

そして、我々はこれらの非常に重要な新しいテクノロジーを目にして来たが、まだここには無い。しかし同時に、我々は一連の急速な変化を体験しており、それはMagic LeapやWaymoが作るその類の主要な先端技術よりも消費者行動、企業戦略、経済の'転換点'を処理する上でさらに多くのことが必要である。

まず、過去20年にわたり直線的におおよそ成長して来たeコマースは、幅広い種類の小売業者が現実のトラブルを抱えているというところまで来始めている。物理的な小売業を、多くの同じ問題に直面する新聞と比較するのが役に立つ: それは落ちる収入に対する固定化された原価、物理的配達の利点がほとんど見えなくなり、とりわけアンバドリングや分割にある。インターネットがメディアにした悪いこと全てが、おそらく小売業にも起こるだろう。特に米国では他の先進国市場よりも一人あたりの小売面積がはるかに大きいという事実によって状況は悪化しており、今や転換点が近づいている。店が閉店し、オンラインショッピングに切り替えるようなると(あるいは多くの物理的な小売店が無くなれば、単に強制される)、オンラインでメディア消費をする時に同じものを読まないように、同じものを買わなくなる。街角の店からデパートへ、デパートから大型店へと変わっても、我々はまさに同じものを買うわけではなく、別の場所で違うものを買った。もし、アレクサが「石鹸が必要だと」と伝えるため、ウォルマートで目の高さにあるブランドの石けんを買うなら、買い物の一部は違って見えるだろう。

これと並行して、今までのところ実際にインターネットに影響を受けていないテレビも不安定になり始めている。また、これは有料テレビが過度に普及している米国では特に重要である: ほぼ全ての人が加入しており、平均で他の先進国マーケットの人々よりもはるかに多くのお金を使っているため、変化には多くの積もり積もった不満がある。米国のテレビ市場は、誰も方向を変えれなかった連結された3つの歯車の図面を私に思い出させる: NetflixやAmazon (と他の企業)はそれらを解放しようとしている。しかし、この不安はおそらく米国の中でより強いが、ほとんどの先進国のマーケットでも当てはまる: オンデマンドは新しいユーザ体験、新しい価値の提案や新しいコスト構造を持ち(多数の顧客サポートの代理店や設置エンジニアが不要)、転換点は近づいている。

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この変更全ては膨大な資本プール(共同出資)に影響する。小売り自体とテレビがあり、その上に広告の世界全体がある。世界の広告事業の3分の1(5000億ドル)がインターネットに移り、GoogleやFacebookはそのうち半分以上を占めている。しかし、テレビ広告はまだほとんど変化していない。インターネットには広告枠もテレビ広告予算を描くための経験もなかった。実際、NetflixもAmazonもテレビに広告を掲載していないため、広告予算は視聴者が転換したのに今までのところ時代に合わなくなったプレーヤにとどまっている。これはおそらく変化するだろうし、視聴者の転換が大きくなればなるほど、広告予算は再考されるだろう。しかし、より深刻に購入の転換が大きくなり、広告予算が大きく変化する可能性がある。物理的な小売店とテレビが両方がひっくり返るならば、同じフォーマットで同じブランドで同じ売り上げを達成するためには5千億ドルを同じ方法で費やすことになるだろうか? その間ずっと我々が見聞きしているように、GoogleとFacebookはインターネット・トラフィックとインターネット広告収入を支配している。そして、その支配はモバイルファーストと機械学習によってますます強くなっているように思える。彼らはどのくらいこれを捉えているのか、Amazonはどのくらいの広告費を費やしているのだろうか、そしてAmazonがその金言'あなたの余白が私のチャンスだ'をどの程度まで生かせるだろうか? そして、広告の5千億ドルに加えて、マーケティングに費やされた5千億ドルはどうだろうか?

最後に、車、複合現実、機械学習に戻ってみよう。どのくらいで、実際にAVはショッピングや宅配のコストを変えるだろうか? そして、機械学習がリビングルームを見ることができるメガネとなり、あなたの好みに基づいて照明を提案し、その場でどのように見えるかを表示できれば、買い物はどうなるだろうか?

Hacker News