3/09/2017

OSPF: トポロジー透過ゾーン (RFC 8099)

OSPFの拡張性を高めるのにどのくらい役に立つのか分からないが、「トポロジー透過ゾーン (Topology-Transparent Zone)」(RFC 8099)がExperimentalでRFC化されていた。

1. はじめに

ネットワークはビジネスが成長し、トラフィックが増加するにつれ拡大する。拡張性や管理容易性のため、階層型ネットワーク・アーキテクチャは一般にルータをエリアごとにグループ分けすることで、OSPFネットワークにデプロイされるが、しばしば困難であり、サービス中断を引き起こす。

第一に、一つのエリアから複数のエリアに、あるいは多数の既存エリアからより多くのエリアに再編成する事は、ネットワーク・アーキテクチャの大幅な変更を伴うため、非常に難しく時間が掛かる作業である。一つのエリアの事例を考えてみる。最初のネットワークはバックボーンである一つのエリアだけである。この最初のバックボーンエリアは新しいバックボーンと複数の非バックボーンエリアに再編成されるとする。一般に、各非バックボーンエリアは非バックボーンエリアとバックボーンエリア間のエリア境界ルータ(ABR)を介して新しいバックボーンエリアに接続される(RFC 2328の3節参照)。バックボーンエリアの連続性と非バックボーンエリアへの到達性を保証するため、前もってネットワーク・トポロジーを慎重に再設計することが求められ、一貫性のあるルーティングを確保にするため、多くのルータで構成の大幅な変更が必要となる。

第二に、ネットワークが一つのエリアから複数エリアに、あるいは多数の既存エリアからそれ以上のエリアに再編成される間、エリア変更に伴う全てのOSPFインタフェースは古いエリアでダウンしてから新しいエリアでアップするため、ネットワークによって運ばれるサービスが中断される可能性がある。

この文書は、OSPFエリアにトポロジー透過ゾーン(TTZ)を示し、拡張性と上記問題を解決するTTZをサポートするOSPFv2の拡張について説明する。TTZは、TTZの内部トポロジーを外部から隠す。TTZの外部のルータにTTZに関する内部情報を直接広報しない。

トポロジー透過ゾーンとは、

5.1 トポロジー透過ゾーンの概要

トポロジー透過ゾーンはTTZ識別子(ID)で識別され、ルータのグループとルータが接続されている多数のリンクで構成される。TTZはOSPFエリア内に含まれなければならない。

TTZ IDはTTZを識別する固有の32ビット番号である。エリア0との混乱を避けるために、TTZ IDは0にしてはならない。TTZの特定のインスタンスを作るため、ルータとリンク上で同じTTZ IDを設定しなければならない。OSPFエリア内の全てのTTZインスタンスは一意でなければならない。

OSPFエリアと同じ機能を持つ事に加え、OSPF TTZはOSPFエリアに次のような改善をもたらす:

  • OSPF TTZはTTZエッジルータの集合を表し、それらの間はフルメッシュで仮想接続される。

  • 非TTZのリンク状態情報は通常通り処理される。TTZルータはTTZの外部トポロジーに関するリンク状態情報を受信し、情報を保存し、TTZを介して情報をTTZの外部のルータにフラッドする。