2/18/2017

Googleでのソフトウェア・エンジニアリング (3.2)

Googleでのソフトウェア・エンジニアリング」と題する論文。

3.2. 目標と結果 (Objectives and Key Results: OKRs)

Googleでは、個人やチームは目標を明示的に文書化し、これらの目標を目指して進捗を評価することを必要とする。チームは、これらの目標の進捗を示す測定可能な結果(key results)を付けて、四半期と年次の目標を設定する。これは会社のあらゆるレベルで行われ、会社全体の目標が明確になる。個人と小規模チームの目標は、会社全体の目標の一部であるより幅広いチームのより高いレベルの目標と合わせるべきである。各四半期の終わりに、測定可能な結果の進捗が記録され、各目標に0.0(進捗なし)から1.0(100%完了)までの成績が与えられる。OKRとOKRの成績は、通常Google全体で明らかにされるが(機密性の高いプロジェクトなど特別慎重に扱うべき情報を除く)、個人の業績評価への材料として直接使われることは無い。

OKRは高く設定すべきである: 求められる目標全体の平均スコアは65%で、つまりチームは実際に達成する可能性がある目標よりも約50%多くタスクの目標を設定することが奨励されている。もし、チームがそれよりもかなり高い成績を付けた場合、次の四半期にはもっと野心的なOKRを設定することを奨励される(逆にそれよりもかなり低い場合、次の四半期にはOKRをより控えめに設定することが奨励される)。

OKRは会社の各部門が何に取り組んでいるかを伝える重要な仕組みを提供し、社会的インセンティブを介して従業員の業績を向上させる... エンジニアは、チームがOKRを採点する会議が行われていることを知っているが、OKRが業績評価や報酬に直接的な影響を与えないにも関わらず、成績を良くしようという自然な意欲を持つ。客観的で測定可能な結果を定義することは、良い成績を挙げようとする人間が共通の目標への進捗に実際に測定可能な影響を及ぼすことへ向かわせることを確実に手助けする。