11/12/2016

トランプ大統領はネット中立性を破壊するか

トランプ大統領の誕生はアメリカのIT・科学政策に大きな影響を与えるという議論が出ている。中でも、ネットの中立性についてのSlashdotのタレコミ

匿名の読者がMotherboardのレポートを引用:
テック政策の専門家や公共の利益を擁護する人たちが水曜日のMotherboardによる概説したところによれば、ドナルド・トランプの大統領選挙の勝利アメリカのインターネットの自由や開放に恐ろしい結果をもたらすかも知れない。トランプは苦労して手に入れたネットの中立性を保護する消費者保護、全てのインターネットコンテンツは平等に利用できなければならないという原則、多数の消費者を保護するよう設計された他の政策と同様に、インターネットの自由を保証、ブロードバンドアクセスの推進を後退させようとするだろうと、先の専門家と擁護者が語った。トランプの選挙戦勝利を受けて、FCC委員長のWheelerはトランプが1月に大統領に任命される前に辞任しそうである。次期大統領はアメリカのケーブル、携帯、衛星の会社を取り締まる幅広い力を持つFCCのリーダーを任命する特権を伝統的に持っている。トランプが誰をFCC委員長に任命するかは明確ではないが、カンサス生まれの共和党FCC委員で元Verizonの弁護士であるAjit Paiが候補者かも知れない。また、トランプはアメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)の保守系研究者Jeffrey Eisenachを指名するかも知れない。Politicoによると彼は通信政策移行作業チームを率いている。Eisenachは「規制の反対運動家 (crusader against regulation)」と評判の右派の電気通信政策団体関わりがあるのはよく知られている。トランプの選挙の直接の結果は、ATTが提案するタイムワーナの850億ドルの買収に悪い展望がある。先月、トランプは「あまりに少数の人に権力が集中し過ぎる」と警告し、買収を妨害すると明言した。トランプのテック・通信施策についての無知が選挙時期を通して丸見えになった。例えば、トランプはネットの中立性をFCCのかつての公正(公平)の原則と比較することに全く無関心で、奇抜で無知な主張から、彼は完全に馬鹿にされている。数十年前に抹殺された公正の原則は、重要問題についての反対の見方を放送するために「合理的な機会」を提供することをメディア各社に要求したものだ。ネットの中立性は公正の原則とは無関係だが、むしろ消費者はインターネットへのオープンで自由なアクセスを持つことを保証する。ネットの中立性は一夜にして破壊できない。FCCはオンライン高速レーンの禁止を指導しているが、差別扱いするようなブロードバンドの慣習は今のアメリカの方針である。そして、独裁的な大統領の気まぐれだけでは廃止できない。しかし、トランプが支援し、共和党が主導するFCCが、ネットの中立性を強制するのを単純に止めさせるかも知れない(基本的に権限はないのだが)。それは、Comcast、AT&T、Verizonなどアメリカの巨大なケーブル・通信会社を解放し、彼らはネットの中立性を回避するよう設計した「ゼロレーティング」のような議論の余地がある慣習を拡大するだろう。