9/10/2016

アナログ: DRMに対する最後の砦

iPhone 7でアナログのヘッドフォン端子が廃止されたが、今までのツールが使えなくなる(使いにくくなる)という問題よりも、DRMでコントロールされてしまう事の方がずっと問題というEFFの話(超訳)。

最新のiPhone 7の発表で、Appleはすでに広く推測されていたことを追認した: それは新しいスマートフォンはアナログのヘッドフォンジャックを持たない。代わりに、外部のヘッドセットあるいはスピーカに電話を接続する唯一の方法はBluetoothか、携帯のAirPlay機能を通じてか、AppleのプロプライアタリなLightningポートを通じてとなる。

Appleがアナログジャックを捨てる理由は不透明だが、おそらく無害だろう。Appleはシンプルさ、クリーンなデザインに取り憑かれていて、この動きはAppleが携帯本体からガラクタを排除させている。その決定には耐水性iPhoneの動きの一部でもある。そして、確かに多くの人々はワイヤレスのリスニング体験を好んでいる。

しかし、ポートを削除することで、かなりのiPhoneの所持者はオーディオコンテンツを聞き方が変化するだろう。はっきり言うと、ヘッドフォンを単純に挿すことによる。アナログ信号からデジタルへのスイッチによって、AppleはiPhoneでの音楽あるいは他のオーディオコンテンツの処理が今まで以上にコントロールしやすくなる。我々はAppleがその力を巧みに利用するための新しい圧力への扉をうっかり開かないよう期待する。

あなたがオーディオケーブルをスマートフォンに挿せば、ちゃんと動く。携帯と同じメーカによって作られたヘッドフォンかどうかは問題ではない。オーディオ信号を処理しようとするのに問題はない。ケーブルがスピーカ、ミキサー、録音機器につながっているかどうかで動く。

Lightningポートは異なる動きをする。メーカーはLightning互換デバイスを製造するには、Appleに申し込みライセンス料を支払わなければならない。ヘッドフォンジャックの無いiPhone 7に関する噂が広まると、我々の同僚コーリー・ドクトロウは巨大コンテンツ企業はそのコントロールを悪用すると指摘する:「現時点で、DRMへのこだわりは容易に法律を利用して3.5mmヘッドフォンジャックを使わないようにさせたくなるだろう。ジャックが無くなれば、DRMを避ける合法的なやり方がなくなる。」

別の言い方をすると、それを支配するAppleのソフトウェアのなしにはiPhoneにスピーカや他のオーディオデバイスを接続できなくなるなら、メジャーなメディア企業はどのくらいAppleの利用者がコンテンツを利用できるかを制限を設けるよう、Appleに圧力を掛けるだろう。米の法律はDRM技術を保護するため、その制限を回避することはたとえ完全に合法な目的であっても違法かもしれない。確かな先例がある: 巨大コンテンツ企業が恥ずかしくもAppleにiTunesサービスにDRMを組み込むよう圧力を掛けていた。

iTunes DRMは今では過去のものとなっている。そして、幸いにも、ほとんどのオーディオダウンロードのDRMは消え去っている。しかし、あるメジャーなメディア企業は我々がどのくらいコンテンツを利用するかを制御するやり方を見出すことをまだ切望している。テレビのセットトップボックスをアンロックするにはFCCの提案をめぐる現在の論争の中で、テレビや映画の製作者はビデオを受信できるデバイスを決定できることを強く要求している。我々は出力が完全にデジタルになるのに彼らがオーディオだけをそのままにしておくと本当に信じることができるだろうか?

良いニュースは新しいiPhoneには、標準3.5mmアナログポートに接続できるLightningドングルを同梱するだろうということである。iOSあるいは特定のアプリはドングルを無効化できるかどうかははっきりしない。もし、そうできるなら、ハリウッドや他のメジャーなメディア業界がその能力を悪用することを切望するだろうことは歴史が示唆している。iPhoneのソフトウェアは、クレジットカードターミナルあるいは血圧測定器のようなサードパーティデバイスが利用する3.5mmポートへのアクセスを無効化できるかどうかも明確ではない。

その影響力をAppleはリスニング体験を制限する新しい設計を使わないことを断固して譲らない。しかし、その中に問題が横たわっている: 好きなようにハードウェアを使うのに製造会社の許諾によって決められるべきではない(あるいは、ついでに言えば、自身で周辺機器やアクセサリを作ることも)。あなたのハードウェアで処理できるものは、その製造会社の政策決定ではなく、テクノロジー自身の制限によって決められるべきではない。

最後に、この話はAppleあるいは他の企業のデザイン決定についてだけではない。それはDRMのためのデジタルミレニアム著作権法(DMCA)の制限についてである。DMCAのセクション1201はDRMを回避すること、あるいは実行する手段を与えることを違法にしている。1201は製品の共同利用を法的に不確定なクラウドに割り当てる力をテクノロジーメーカに与えている。それは他の人たちによるイノベーションに対抗する不当な武器をコンテンツ所持者や他の強力な団体に与えている。法律は修正する必要がある。

Hacker News