8/05/2016

ベライゾン: 我々は土管にならない!

ベライゾンのYahoo買収はうまくいかないというジャン=ルイ・ガセーのエッセイ

キャリアは単にネットワーク・インフラを提供するだけの会社と考えるのを嫌がる。彼らはメディアやサービスを我々に販売するために回線を使って付加価値、その意味はもっとチャージ、を提供したいと思っている... しかし、コンテンツはどこかから調達する必要がある。ベライゾンのYahoo買収はまさに最近の矛盾した文化の融合である。

テック企業は、キャリアや彼らの貧弱なサービス、偽り、そしてインフラからお金を搾り取るという文化を嫌っている。キャリアはテッキー(techies)をその経営は赤字であるにも関わらず金儲けのゲームを尊大に話す無礼な成金として見ている。どうしたら彼らが一緒に仕事ができると想像できるだろうか?

軽蔑(disdain)は新しくはない。20年前にパリのカフェでフランステレコムの幹部が私に教えてくれた:

我々はインタネットを必要としない。我々はそれで金を稼げるわけがない。我々は単なる土管屋になりたくないんだ!

当時、フランステレコムのミニテルは紛れもなく金鉱だった:

ビデオテックスプロトコルを通じて家庭の電話線に接続されたミニテルは無料で加入者に与えられた。そのピーク時には、ミニテルシステムが2500万人(人口が6000万で)に使われ、非常に幅広いサービス(1万の企業によって開発された26000のサービス)へのアクセスをフランスの消費者に与えた。

デバイスはフランステレコムに消費者の財布に触手を忍び込ませた。起業家はミニテルのサービスを提供する: 電子商取引、銀行、娯楽。フランスの電話事業独占はいくつかのアイテムをフランソワ・デュポンの月額電話請求に追加して、請求と収集を行う。このサービスに、フランステレコムは25パーセントの手数料を得た。

ミニテルのビジネスモデルは美しいもので、部外者が入るのを許さない美しく手入れされた庭だった。この世界では、インターネットは汚らしい敵だった。そのプロトコルやブラウザは、どこでも誰でも何でもパソコンを持っている誰にでも役立たせた。PCは比較的高価だったが、スピード、メディアの表現、拡張されたアプリケーション領域が、当初の支払額を穴埋めする以上の価値があった。そして、毎月の電話料金の請求書を見た時、あなたはミニテルの無料という錯覚を脱したことに気付くのである。

私の過去の協力者の一人を言い換えると、ミニテルはタダだが、維持にお金が掛かる。

規制当局がインターネットサービスプロバイダにマーケットを開放するにつれ、インターネットアクセスは商品となった。フランステレコムはもはやネットワークを通じて流れるサービスやコンテンツをコントロールしたり手数料を取ったりできなくなった。それはこの地域の中で、シリコンバレーに何年も住む侵入者の私はこう熱弁された: 我々はインターネットを必要としない。

その後、フランステレコム(現、オレンジ)は、顧客にエンターテーメント、ホームサービス、モバイルのバンドルを提供することでコモディティ化地獄を避けるために努力している。しばらくの間は(多少)機能したが、今は彼らの神聖なARPU(ユーザー1人あたりの平均売上金額)は、その回線を使ってキャリアを回避するOTTサービスによって低下している。OTTは キャリアがコントロールできない競合するサービスを配信する。Netflixは映画を配信、Skypeは通話サービスを提供、WhatsAppはテキストメッセージを行っている。そして、キャリアがコントロールを失うことで、お金も失っている。

キャリアのコモディティ化への恐れは衰えず悪くなっている。ベライゾンのAOLの買収、今はYahooの買収をどうやって説明する方法が他にあるだろうか? 企業の買収には理がかなっている。もし、AOLがそのユーザベースが墓場に歩いて行く代わりに実行可能な事業体であるなら、もしYahooの収入や利益が成長曲線にあるなら、株主はそれらの苦しみを終わらせるために騒ぎ立てないだろう。彼らのために、温かい家庭ムを支援するのが最良の選択であった。

しかし、買収者はどうなのか? ベライゾンは心からもっと金持ちになりたいのか? メディア資産を蓄積し、顧客の選択減少に対処し、コンテンツバンドルの支払いを強制し、ARPUの増大を目指しているのだろうか?

我々はその理屈が分かっている。シナジー、最適化、スケール、コンテンツディスカバリー、隣接関係、交雑な分散といったおまじない(invocations)を列挙できる... しかし、PowerPointの呪文は役にたつだろうか?

あなたがウォーレン・バフェットでもない限り、大きな買収は滅多にうまくいかない。彼はバークシャー・ハサウェイ帝国を通じてバラバラにして独立させることで買収した資産を維持する。そして、そもそも行き詰まった資産を買ったりはしない:「正当な価格の優れた企業は、高価な正当な企業よりも価値がある (A great company at a fair price, rather than a fair company at a great price)」。

それにしても、取締会、CEO、銀行家、業界のアナリストは自分自身に言い聞かせ、同じ話を投資家に伝え続けている。ベライゾンにとって、二つの業績悪化の資産を買収したことは、結果として得られる複合企業が改善される。

AOLとYahoo両方とも自身の買収大失敗物語を持っている。1999年、インターネット・エクスプローラは最も人気があったウェブブラウザであるNavigatorを破壊したにもかかわらず、AOLは約100億ドルでNetscapeを買収した。それは、2000年にはタイムワーナとAOLの合併での多大な損害をもたらした1600億ドルと比べれば大したことはない。結局、AOLは2015年に44億ドルでベライゾンに売却する結果となった。Yahooでも、我々はBroadcast.comを57億ドル、Geocitiesを36億ドル、Tumblrを11億ドルと上手くいかなかった買収を嫌になるほど見てきた。

メリッサ・メイヤーはYahoo CEOとして4年間過ちをしてきた。彼女にはpoor-to-middlingの買収リストがある。しかし、ベライゾンの経営陣はメイヤーが失敗してきたところで成功できると実際に信じているのだろうか?

メイヤーがYahooに来た時、彼女はGoogleの資質と信頼性をもたらした。彼女は(良い)評判と業界の知識を持っていた...それにもかかわらず、彼女は会社を建て直せなかった。ある人は外科医が手術室に入る前に患者が亡くなっていたと主張する。確かに、私はYahooの取締役会はメイヤーの前のひどいCEOを雇った件を含めて失敗の連続で、それは転換不可能だったと思う。どのように企業がそのようなCEOで生き残ることができるだろう:

  • ティモシー・クーグル (1995–2001)
  • テリー・セメル (2001–2007)
  • ジェリー・ヤン (2007–2009)
  • キャロル・バーツ (2009–2011)
  • ティム・モーズ (暫定; 2011–2012)
  • スコット・トンプソン (2012)
  • ロス・レヴィンソン (暫定; 2012)
  • マリッサ・メイヤー (2012–)

もし、ベライゾンの取締役会は、Yahooは好転はしないだろうが、古いビジネスでシナジーを作ることができると我々に信じてほしいのなら、彼らはローレル・マカダムCEOの平凡な証以上のものを我々に与える必要がある: "Yahooの事業を買収することで、我々はモバイルメディアで主要なライバルになるために拡大している..."

マカダムはベテランの幹部である。彼は本当にベライゾンの加入者に失敗に終わったYahooのサービスを販売できると信じているのだろうか? あるいは、Yahooの資産の広告収入を急激に増やすために今のベライゾンの加入者を引き起こせるだろうか? そして、AOLの資産を投げ出してしまったことを忘れないでおこう。Yahooは定義するのは難しいが相当に批判された。どのように、ベライゾンはそれ自身を従業員、顧客、株主に説明するのだろうか? 明確な説明なしに、成功することはできない。

これはめでたく終わらない。

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